Internet Watchというニュースサイトを見ていたら、我らがイザの記者ブロガー、阿比留瑠比記者のインタビュー記事があった。
【Internet Watch】 アルファブロガー受賞の産経新聞記者 阿比留氏に聞く (4/14)
アルファブロガーを受賞した阿比留記者に記者ブログをやる上での苦労などが訊かれており、なかなか読み応えのある内容で興味深い。
その中でも最も興味深いのが、ブログを続ける上での悩みだ。記者として表に出て、ネタ探しをしてエントリを書くのも苦労だが、私が一番しんどいだろうなと思うのが、ブログに寄せられるコメントへの返信だ。実際、阿比留記者もインタビューで「負担になっている」と答えていた。
阿比留記者は毎回、エントリに多くのコメントがつき、それに対してちゃんとコメントを返している。ときに、どう考えても意味が分からないコメントや、アホみたいなコメント、答えにくいコメントが書かれるが、それにもトゲが立たぬよう、巧みな言い回しでさらっとかわすような返事がかかれてあって感心する。これも阿比留記者の人柄なんだろう。
私もブログに寄せられたコメントは賛同意見であれ、反対意見であれ、ちゃんとコメントするようにしているが、それはたかが知れている数のコメントしか付かないからであり、阿比留記者のように膨大なコメントが書かれたら返事を書くだけでウンザリする。阿比留記者はプライベートな時間を割いてまで返事を書いているらしいが、大変な努力だろう。
また、私の場合は、一部のめんどくさい人には途中で返事を書かないようにしている。どうやっても話が通じない人にはどんな返事を書いても無駄で、話はいつまで経っても平行線のままだ。だったら、あとは勝手に書いておいて貰って、好きにして貰った方が楽だ。そうじゃないと、粘着質な人とのやりとりは、永久に終わらない。
だが、記者ブログ、しかも全部返事を書くブログとなるとそういうわけにもいくまい。本気でなかったとしても、一応相手にするという阿比留記者の姿勢が素晴らしい。
正直、イザの記者ブログのなかには、会社の指示でやらされている感たっぷりで、内容がどうしようもないくらい希薄で、どうでもいいようなしょーもないことが延々と書かれてあり、しかもロクに更新されていないという、全く記者ブログの体をなしていないものがある。仕事で嫌々やっているような記者ブログならさっさとやめてしまって、阿比留記者のようにやる気があるものだけに厳選すればいいと思う。
とか何とか言ってみたが、産経新聞の試みは素晴らしいと思う。阿比留記者がインタビューでブログのおかげで急に有名になってしまったと語っていたが、記者ブログのおかげで産経新聞の記者が身近に感じられるようになったし、知っているブロガー記者の記事には親しみが持てるようになった。
これまで、イザの記者ブログが始まるまで、産経新聞の記者で知っているのはソウル支局の黒田勝弘記者とワシントン支局の古森義久記者くらいのもんだったが、記者ブログのおかげで人となりを何となくしっている記者が随分と増えた。
また、記者に対して直接何か言えるようになったことは大きい。多くの記者にはエリート意識があって、ネット上の誰かも分からないバカみたいなヤツからごちゃごちゃ言われることに免疫がないと思うが、コメント欄を解放している記者なら、いずれも何かしら返事が返ってくる。
新聞ならば一方通行の記事になるが、ブログを通して双方向になる。これは大きな違いだ。新聞1.0と新聞2.0くらい違う。
さらに産経新聞は、新聞の敵であるインターネットをうまく利用し、ほかの新聞サイトと比べて1歩だけじゃなく、2~3歩前に進んでいる。
MSN産経ニュースは紙面よりも早く記事が載るし(産経新聞取っている私にとっては、先にネット記事を読んでしまうので迷惑だが)、紙面に載らない独自の記事も多彩で、特に法廷ライブはこれまでになかった試みで素晴らしい。
iPod TouchやiPhone向けにリリースされている産経新聞アプリで東京版の紙面をタダで読むこともできる。その産経アプリは、まもなく10億ダウンロードを迎えるApp Storeの国内ダウンロードランキングの無料版で3位になっている。
紙媒体の新聞はインターネットに押されて斜陽産業などと揶揄されているが、それに果敢に立ち向かっている産経新聞の試みは素直に評価できる。
記者ブログにしても何にしても、支障が多いとは思うが、これからも頑張って貰いたい。


by 先っちょマン
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